FF ATコンパクトに機械式LSD、ATFの汚れ確認&交換
FFのAT(トルコン)車はミッションオイルとデフオイルが共用されています。
ATFは汚れるとATミッションの変速に支障をきたすので、昔から機械式LSD
を組み込むのはNGとされていました。
実際にどれぐらいATFが汚れるのかATFを抜いて確認してみます。
ジャッキアップし、ATミッションのドレンボルトを緩めATFを抜き取ります。
抜いたATFは透明感が無くなり、上に機械式カーボンLSDの汚れが浮いて
いるのが目視で確認出来ました。
オープンデフ時のATFを抜いた時は、こんな汚れが浮いていなかったので
機械式カーボンLSD装着による汚れだと思います。
DIYでATF交換ですが、自分の場合はオイルパン分だけを抜き、抜いた量の
新油を補充しています。オイルパンだけで、2.5L抜けました。
これはパッソやブーン、bBとほぽ同じ量だと思われます。
似たようなATトルコンミッションです。
次にマグネットドレンボルトに付着した鉄粉を確認します。
結構汚れていますが、驚く程ではありません。
考えてみれば、標準装着されているオープンデフも歯車の組み合せです。
機械式LSDになったからと言って、極端に鉄粉が増える訳ではないです。
さらにカーボンLSDなので、ディスクの摩耗による汚れもマシなのかも?
カーボンではない機械式LSDを使っているロードスターは、結構鉄クズのよう
なモノが付いてきます。それを考えるとかなり汚れはマシです。
ブレーキクリーナで汚れを落とします。汚れは鉄粉がほとんどでした。
ちなみにAT車はオイルパンの中にマグネットが入っているそうです。
だけどドレンボルトをマグネットタイプに交換すると汚れを外に出せるので
良いと思います。
ATFはnltecのZZ51改を使っています。
過去にATミッションを潰しまくっていましたが、ZZ51改に変更し油温管理を
徹底したら潰れなくなりました。強化ATの効果も大きいです。
オイルパンの中の2.5Lの交換なので交換頻度を多くしています。
ATFは希釈交換なので、完全に入れ替えは難しいです。
ならば交換スパンを短くする方がATミッションに優しいと思います。
注入に1.5Lペットボトルを輪切りにしキャップにホースを取り付けて、自然
落下方式で入れていきます。
多少時間がかかりますが、こぼさずキレイに注入する事が出来ます。
交換が終わったら一度走り変速をしそれからATFの油量を確認します。
基本は抜いた分と同量を戻します。その為に抜いた量を測っています。
FF ATコンパクトに機械式カーボンLSDを組み込んだ時のATFの汚れ
ですが、鉄粉量の増加は気にする程ではありません。
ただカーボンの摩耗粉が出ているようで、やはり早めの交換が必要
だと思われます。
既に組み込んでから5000km程度走っていますが、変速トラブルもなく
普通に走っています。
FF AT車+機械式LSDは確実に走りを楽しくしてくれます。
メンテナンスが苦にならない方にはお勧め出来ると思います。