
My NB8C Roadster のエンジンです。
早いもので2.1L KIT を組み込んで5年が過ぎました。
組み込んでいるのはマルハモーター製の2.1L KIT ですが、本来の2.1L KIT は85.5mmのピストンを
組み込みます。
しかしTURBO用ピストンは85mmピストンとなるので厳密には2.1Lとは言えないかもしれません?
ハイコンプの2.1L KIT は85.5mm で排気量は1838ccのノーマルから2043ccになります。
TURBO用の85mmピストンだと、排気量は2019cc になります。
これで2.1Lと胸を張るのも少し抵抗があるものの、逆に2Lをわずかながらでも超えているで2.0Lとは
言いにくい微妙な排気量です(笑)
2mmショートのH断面コンロッドと組み合わされるロングストローククランクは、85mmから89mmとなり
フルカウンタータイプとなっています。
MAHLE製ピストンとの組み合わせは、ある意味ノーマルを凌駕する耐久性を誇ります。
クランクピン径も拡大しメインジャーナルとのオーバーラップを確保している為、ロングストローク仕様に
ありがちな振動も抑えられて、なおかつハイカムとの組み合わせで8000rpmまで常用で使えます。
とは言ってもATミッションが7200rpmまでしか使えないので、結果的に上まで回さずに走るので
さらに耐久性が上がると言う結果となっております。
5年を過ぎても絶好調なのは、上記KITらプラスして、高い加工精度があります。
意外かもしれませんが、FEEDさんの組んだレシプロエンジンは、昔からかなりのパフォーマンスを発揮しています。
藤田エンジニアリング製、L28改 3.1Lとかめっちゃ速かったですしね(遠い昔の実話です)

さて、タイトル通りに車が燃える前にメンテナンスのお話。
ここ最近、NB系のロードスターをよく見かけます。
かなりリーズナブルプライスになり、それでいて6速マニュアルミッション、FRでパワーは無いが
軽快な走りを楽しめる車として、サーキット入門用なんかにも人気があるそうな。
そりゃ新車のNDロードスターで走れれば嬉しいに決まってるけど、いつの時代も若者は金欠(汗)
そんな訳で中古パーツも豊富なNB系ロードスターに白羽の矢が立ったのであろう。
ちなみに私は立ちません(おじん)
ところでNA、NB系ロードスターには、火災を発生する致命的な欠点があるのをご存知だろうか?
昔からロードスターに乗っている人で走っている人ならば、ほとんどの人が存じていると思われるアレです。
だけど最近NBロードスターを中古で買った!って人は知らない人もいらっしゃるかと。
知らずにサーキット走って燃えたら洒落にならんから、おさらいを兼ねて書いておきます。
ロードスターってどのシリーズもタコ足を装着する車両が多いんですよね。
サーキット走行中のあっちっちのタコ足に油がかかったらどうなるか?
もちろん燃え出します。何回もそのシーン見てきました(汗)
なんで油がかかるか? それはパワステポンプに繋がる配管のステーが折れて、パイプからパワステ
ポンプを噴き出すからです。
噴き出すだけで終わったらいいのですが、急激な重ステでコーナー曲がれずコースアウトとか、
パワステフルードがエキマニにかかって燃え出したとか、そりゃもうビックリするぐらいに発生する事案です。
定期的なメンテナンス、ステー交換等していれば良いのですが、中古車などはまず触らない部分でしょう。
ならばどうすればいいか!?
メンテナンスも兼ねてパワステポンプと配管・ステーを新調するのがベストでしょうね。
NB系のパワステポンプもよく潰れるので、潰れる前にパワステクーラーの追加がベストかな?
フルードも沸騰してタンクから噴き出しますから、化学合成100%を使う必要があります。
また破損対策として、私が行っているのは...

JOYFAST さんから発売されているベーンポンプアダプターを装着する事です。
発売当初はパワステのフィーリングに違和感があったり、エア加味が発生したりしましたが
対策品が出てからトラブルもなく普通に使えるようになっています。
これに交換すれば、パワステの配管トラブルは無くなり、ステー破損による火災は無くなるでしょう。
サーキット素行も安心して走れますので、中古でNB系ロードスターを購入した方は要注意です。
私のNBロードスターも新車で購入して18年が過ぎます。
もう旧車の仲間入りですが、まだまだ現役で走ってもらおうと思っています(^_^)